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 小川テント アーデイン   とにかく「前室がデカイ!」と言えば
このモデルの右に出る物なし 
重量:3.8s

実勢価格:¥35,000 
 DUNLOP R−224    ダンロップのツーリングテントの定番中の定番!
そつの無い造りと、コストパフォーマンスが魅力的
(現在は絶版)
重量:3.5s

実勢価格:¥25,000 
 コールマン

コンパクトツーリングテント
  北海道で学生が使ってるのをやたらと見かける普及品。広い前室と低価格が魅力   重量:2,9s

実勢価格:¥16,000
モンベル ステラリッジU    モンベルが「軽量・コンパクト」に拘った山岳用テント
山岳用だけあって、他のモデルとは一線を画する軽さ 
 重量:1.8s

実勢価格:¥38,000
具体的な検討に入る前に一つお断りしておきますが、「お前はモノを選ぶ時にいちいちこんなことやってるのか?」と問われれば、「毎回やってます」と即答いたします。
上記のような表をエクセルで作ってあーでもないこーでもないと悩むわけですが、僕にとってこれが至福の時間であることも付け加えておきます。

さて、リスト上のテントの中で、前室の広さだけで比較すると

アーデイン>コールマン>R−224=ステラリッジ という感じになります。

とにかくアーデインの前室の広さは他の追随を許さないもので、容積ならば居住スペースよりも広いくらいです。

それに比べR−224とステラリッジはフライシートの形状で張り出し部分を作っていますので、アーデインに比べるとそれ程広いとは言えません。

案外秀逸なのがコールマンで、サブポール一本追加することにより、ダンロップやステラよりも遥かに広く、アーデインのように(使う人によっては)不必要に広くもありません。

まずもって今回の選考基準の第一が「前室の広さ」だったので、ダンロップとステラリッジは(今回の)候補から消えました。
誤解の無いように断っておきますが、両方とも非常に良く出来たテントなのは間違いありませんよ。

さぁ二機種に絞られたところで実物を見に登山用品店へと出かけました。コールマンはホームセンターでも置いているので比較的目にしやすいのですが、アーデインは本格的なアウトドアショップでないと現物を見られません。
幸い栄の石井スポーツに張った状態のモノが展示してありました。

う〜〜〜っっむ!確かにこの前室はデカイ!雨天時はこの中で宴会出来そうな程の広さです。
しかし収納状態の物を見てちょっと考え込みました。
このテントは快適さと引き換えに、軽量さとコンパクトさをかなり犠牲にしています。
結構重くてデカいのです・・・
いくらバイクで運ぶとは言え、このデカさと重さはちょっとハンディであることは間違いありません。

それに基本的にソロツーリングが多い僕のスタイルにここまでの前室が必要だろうか?という疑問も沸きました。
価格が3万円台中盤なのもちょっと考え込むポイントです。

すると残りはコールマンか・・・

早速休日に近所のスポーツオーソリティに見に行きます。

張った状態と収納状態を見比べて、最初の出会いは非常に好印象でした。

とにかく全てが「適度」なのです。

居住スペースや前室の広さ。収納状態のサイズや重量。
その辺が僕の求める条件にピッタリで、快適さとコンパクトさとの兼ね合いがなかなかうまいところでつけられていました。

「うん。いいねコレ」。オレンジとネイビーの配色も僕好みです。

しかし問題がないこともありません。

非常〜〜にしょーもないことですが、「所有感」ということになるとサッパリなのです(笑)。
上の表にも書きましたように、夏の北海道のキャンプ場にはほぼ100%このテントを張った若者がいます。
夏の開陽台なんかで張った日にゃ、どれが自分のテントか分からなくなる程です。

何と言っても実勢価格¥15,000前後という安さと、どこでも手に入る気安さ。
それと「コールマン」というブランドの安心感などからでしょう。

しかし北海道でキャンプデビューする学生にとっては「コールマン」というのは有名ブランドなんでしょうけど、僕のように薀蓄だけは一人前の自称「ベテランキャンパー」にとってこれほど微妙に恥ずかしいブランドはないのです(笑)。

何というかこう・・・初心者っぽいんですよね。選択肢として・・・
物凄くつまらない拘りなことは百も承知なのですが、こういうのが「モノ好き」の鬱陶しいところなのです(笑)。
ご勘弁ください・・・

さぁ悩んで悩んで、その末に辿り着いた結論とはどのようなものであったのでしょうか??

そのお話はまた次回に。
さて、そういう経緯でしたので次に使用するべきテントの選考対象となるモデルの第一の条件としては「前室が装備されている」ことでした。
そこで僕はオートバイや自転車での一人旅用という用途で、前室の装備されているテントの中で定評のあるものをいくつかピックアップしてみました。
降りしきる雨でテントに缶詰状態・・・
本を読むか酒を飲むしかやることがない
ある年の北海道ツーリングの時のことです。
その年の北海道では、一週間の行程のうち4日間雨が降り続きました。
もちろん雨天時のキャンプの経験はそれまでも数限りなくありましたが、結構な土砂降りが4日も続くとさすがに気が滅入ってきます。
もちろんモンベルのテントですから、少々のことで漏水などは発生いたしません。

テントの中にいる限りは快適なのですが、問題は僕のムーンライトが初期型もド初期型ですので前室というものが全く装備されていなかったことです。

僕は天気が悪い日は調理もテント内で行ってきましたので(推奨される行為ではありません)、これまであまり前室の必要性を感じなかったのですが、やはりブーツだけは外に出しておくわけにもいかずにテントの中に放り込むことになります。
原則的なことを言えば、ブーツなどはフライシートとテントの間に突っ込んでおいて、テントから出入りする時はサンダルなどを使用するのが合理的なのですが、地面もグチャグチャに濡れているとついついテント外に出るときも防水のブーツを履いてしまいます。

で、炊事なりトイレなりの用事を済ませ雨から逃れテントに逃げ込む時に、テントの外でまずブーツからサンダルに履き替え、ブーツはフライシートの下に突っ込み、あらためてテントに入る・・・というよな悠長なことはやってられないんであります。
それにフライシートの下にブーツを置いておくというのもちょっと不安もあるのです。何かの拍子にブーツが倒れたりフライシートが捲れてしまえば容赦なくブーツは中までズブ濡れになってしまいます。

雨の降り続くツーリングの最中にブーツの中まで濡らしてしまうのはかなり致命的な事態です。

で、しかたなくブーツをテント内に放り込んでおくと、濡れたブーツがテントの入り口付近に水溜りを作り、うっかりしているとシュラフの足元辺りをその水溜りに突っ込んでしまい、羽毛のシュラフをジットリと濡らしながら、気が付いたら靴下まで濡れてしまっていた・・・などということになってしまいます(え?不注意過ぎるだろうって?まぁその通りですが・・)。
その上入り口付近はいつの間にか泥や砂利だらけです。。

こんな時に限って飯炊き中に盛大にお湯を吹きこぼしテントの床面はベショベショです・・・
そしてこんな時に限って持っていった文庫本が大ハズレで、湿っぽいテントの中でやることもなくマンジリと過していると、楽しいはずのツーリングなのに「オレは一体何をやってるんだ?」という鬱々とした気分になってしまうのです。

このツーリングの最中僕はシミジミ思いました。

「あぁ・・・やっぱり前室って欲しいよなぁ」と。

そこでこのツーリングから帰ると、僕は20年の長きに渡って愛用してきたムーンライトVに代わる、「時期主力天幕」の選定に取り掛かったのでした!

相変わらず前置きだけでこんな長文になってしまいました・・・


まずは住居から テント選びの迷宮 その2