2002年の北海道ツーリングのキャンプ装備一式です
クシタニの35Lのリアバッグに全て収まっていますね。

今はもっと大きなバッグ(箱)を使っていますが、
ナゼかバッグの収納スペースには
ユトリというものが生まれません。

バッグを大きくすれば、その分荷物も比例して
増えてしまうの法則の証明です。
結論めいたことを言ってしまえば、これからキャンプ道具をセレクトするにあたって、シュラフに関して言えば、予算さえ許すのなら羽毛を選ばない理由はそれ程ありません。

・・・こういう遠まわしな言い方はよくないですね。

シュラフを買うなら羽毛にしておきましょう!

ハイ。シュラフについてはそう言いきってしまいます。

17年間の一人暮らしの間、布団を干したのなんか3回程度の僕でもシュラフのコンディションはきちんと保てていますので、そう神経質になる必要もないでしょう。

さて、シュラフについてはこれで解決・・・と言いたいところなのですが、問題が無くもありません。

前述しましたようにシュラフというのは「使用温度域」に合わせて、かなり細かいラインアップがされております。

テントの章で書きましたように、昨年登山を再開した時にあれやこれやと装備を買い直していたのですが、シュラフも当然そこに含まれていました。

僕が北海道ツーリング用に購入した#5では、秋の八ヶ岳では明らかに役不足だったからです。

10月の八ヶ岳でのキャンプ泊の場合、もうシュラフは冬用の方が無難で、ダウンハガーの#3か#2くらいがそれに当たるのですが、今回は防寒性能を重視して#2をチョイスしました。
なるべく#5の使用域と被らない方が便利かな?という思いもありましたし。

この#2の使用限度温度は−15℃で、完全な3000m級の冬場にも使用可能な性能なのですが、何度も言うように「度」がつく寒がりの僕には大変快適でちょうどいい暖かさでした。

とにかくこのクラスの羽毛シュラフの寝心地ときたらもう、下手な家庭用羽根布団の比ではありません。
大きさはやはり#5の1・5倍くらいにはなってしまうでしょうか?
そんなわけで、現時点で僕の手元には、いつでも使えるシュラフが3つあるわけですが、これで100%満足がいったのかと言うとそうでもないんですよこれが・・・


今度は#2と#5の中間点くらいのものが欲しくなってくるわけですね。

暖かめの三季用ってヤツですね。

でも#3だと#2と被るし、#4だと#5と被ってしまいます。

ここはいっそのことぜいモンベルさんには#3・5くらいのモデルを作っていただいてですね・・
そうすると僕のキャンプライフにおけるほとんどのシュチエーションをカバー出来るわけで・・・

あ!お客さん帰らないでくださいよ!僕の話はまだ・・・・


モノ選びの迷宮〜シュラフ編〜了

このクラスの羽毛シュラフの
寝心地ときたらもう・・・

モンベルダウンハガー
#2(上)と#5(下)の収納サイズ比較。

収納性と保温性との葛藤は
どんなシュラフでもついて回りますね。
普段は下に敷いてある綿製の袋に収納しておきます。
これですと羽毛が押しつぶされず、
通気性も確保できますのでコンディションを
保っておくことが出来ます。

化繊シュラフとの大きさ比較。
化繊の方の収納袋が純正じゃありませんので
余計差が大きく感じると思いますが
とにかくこのコンパクトさは魅力です。
「完璧なシュラフなどというものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」

村上春樹風に語る(古っ)なら結論はそういうことです。
シュラフに限らず世の中のことは大抵「あちらを立てればこちらが立たず」なのですが、しかし、ことシュラフに関して言うのならば、「快適な暖かさと、軽量コンパクトさ」というのはかなりの部分で両立させることが可能です。

僕は2002年の北海道行きを控え、積載性にあまり優れているとは言えないTRXへ荷物を積むための「装備軽量化計画」に着手し、その第一歩として選ぶべきアイテムを「羽毛シュラフ」に決定しました。

前の章で化繊を持ち上げたことと矛盾するかもしれませんが、シュラフを化繊から羽毛に変更することによってもたらされる荷物の容積の圧縮率は、他のアイテムの比ではありませんでした。
おおげさではなく、シュラフだけで比較するならば、それはほとんど半分以下の大きさしかありません。

これまで羽毛シュラフをセレクトしなかった理由の

○価格が高い

○濡らすと面倒くさい

という主な二点は、その時の僕には充分克服可能な問題でした。
一点目について言うのなら、それは僕が金持ちになったからでは(絶対)無く、単純に羽毛シュラフの価格が以前よりもかなり下落し始めたのです。

モンベルの三季用ならば、2万円前後の価格まで落ち着いてきていました。
このくらいならば、化繊のシュラフと充分比較検討の対象になってきます。

二点目に関して言うのならば、長年の経験から「よっぽどボンヤリしていなければ致命的なまでにシュラフを濡らしてしまうような事態はそうそう無い」ということを知ったことが大きいでしょう。
要するにちゃんと気をつけていれば大丈夫ということです。

この二点をクリアすれば、羽毛というのはやはりシュラフの中綿素材としては他の追随を許しません。

所謂「新素材」によるインパクトも一段落し、世の中の空気的にも天然素材の良さというものを再認識するようなところが見え始めていました。
クシタニがフラッグシップモデルとして開発している冬用のロングジャケットの中綿にも羽毛が採用されたのもこの頃です。

素材を羽毛に決定してしまえば、あとは「使用温度域」によって細かく分かれているモデルのどれをチョイスするのか?ということになってきます。

使用温度域が低くなれば(暖かいシュラフになれば)なるほどもちろん収納サイズは大きくなり、価格も高くなってきます。
そこで僕は

○これまで使っていた−5℃設定に基本的には準じる

○微妙なところで悩んだ場合は収納性を優先する

というところをその「落としどころ」として設定しました。

モンベルの普及版羽毛シュラフである「SSダウンハガー」のグレードですと、大体#4(使用可能限度−6℃)か
#5(使用可能限度−2℃)辺りがその対象となりました。

目的は夏の北海道や、春・秋の本州でのオートバイツーリング用ということで、過度な保温性よりもコンパクトさを重視して、#5を選びます。

そうして手元にやってきた「人生で初の『本物の』羽毛シュラフ」は呆れるくらいに小さく、そして中で寝てみると幸せなフカフカ具合でした。

使用していないときは羽毛に無理なテンションをかけないためと、通気性を確保するために、かなり大きめの綿製の収納袋も付属しています。
この辺の気配りがさすがモンベルですね。

快適なキャンプライフは快適な睡眠から シュラフ選びの迷宮 その2