さて、今回は用品選びのウンチクどころか用品そのものの解説でもない単なる思い出話になってしまいましたね。

でもコレクション趣味なんてこんなものなんですよ。

もう今回はね。なんだかとても疲れたのでwwこの一機種の話で終わります。

ところで皆さんに相談なんですけどね。
こんな話まだ聞きたいですか??

え?そうですか。

じゃあしょうがないのでまた続きは後日ということで!

 SONY SW-22編
 
何故か某巨大掲示板(まあ2ちゃんですよ)では「神機」扱いされている機種です。
別にそれに惑わされたわけじゃないのですが、品番の「SW」が示すとおり、このラジオは短波放送が聴けるのです。

前の章にも書きましたが、僕ら世代というのは中学生の頃に「BCLブーム」というものの直撃を受けてですね。
金持ちの家の同級生がこれ見よがしにスカイセンサーなんかに外部アンテナを繋いで、巨大なチューニングダイヤルとクリクリと回して周波数を直読みしてる様を ポカンと口を開けて見ていた経験から、「短波ラジオ」というものに憧れとコンプレックスがない交ぜになった複雑な感情があるんですよね。

ウチでは買ってもらえなかったッスからね・・・

でも当時はブームのお陰か、ラジカセにも短波受信機能と外部アンテナ端子が装備されたりしていましたので、僕はそんなチープな受信機に、これまたチープな自作外部アンテナを庭に立てて一生懸命スピーカーに耳をくっ付けてチューニングダイヤルを回したものです。

しかしラジカセの受信性能なんてたかが知れていたのと、そこまで苦労したところで短波放送の放送内容そのものが中学生にとってそれほど興味をそそる内容でもなかったことも相まって、僕の中のBCLブームは終わりを告げます。

ただしたった一つの番組を除いて・・・なのです。

ここから先の話はあまりに陰惨な過去wwなのであんまし触れたくないのですが、僕はその当時「ラジオたんぱ」(現ラジオNIKKEI)で夕方に帯で放送していた「大橋照子のヤロウどもメロウども Oh!」という番組に夢中になっておりましてですね。その時間帯だけはなるべく放送がクリアに聴けるように全神経を集中させたものでした。

確かこの番組は土曜日だけは枠を拡大して、スタジオに一般聴衆者を入れて生放送していた記憶があります。

「記憶があります」なんて曖昧な書き方をしていますが、実は僕はこの公開放送については実は明確に憶えてるんです。
なぜなら僕はこの公開放送にクラスのオタク同級生3人で駆けつけたことがあったからです。

スタジオの中にいるのは僕ら同様、いかにもモテなさそうな男子中高生ばかりでした。

その中でも僕ら3人は飛び抜けてモテなさそうだったのですが、この公開放送はそういう「普段はクラスの中でも目立たなくて冴えない中高生」と、パーソナリティの大橋照子さんとのフリートークによって成り立っておりまして、大橋さんがスタジオにひしめき合う冴えない男子に優しく語りかけ、オタク少年のどーしようもない独りよがりな発言に微笑みながら耳を傾けてくれるのが番組の「売り」でもあったのです。

恥じを忍んで書くのなら、その頃の僕らにとって大橋照子さんだけが「僕らを理解してくれる大人」でありました。

もちろんエロリビドーが生涯でもピークの頃ですので、大橋さんに女性としての憧れを持っていたことは言うまでもありません。そして僕にとってはその「ヤロウどもメロウども Oh!」という帯番組こそが自らの「BCL体験」のほとんど全てなのです。

なんという恥ずかしい中学生時代でしょう。
これを読んだ人は、今度僕に「過去の恥ずかしいエピソード」を必ず一つ告白するように。


えーっと・・・そろそろ機種の話に戻ります。

実はこのSW22という機種は、アナログチューニングで外観のデザインもご覧のように非常に古臭いのですが、実はまだ現行モデルだったりするんですよね。
この辺がラジオという機械のややこしくも愛すべきところです。

大きさはP-20とほとんど変わらないコンパクトさ。
それでいて短波も聴けちゃうなんて何て素敵なんだろう!と購入に至りました。

オークションショップで¥5,000〜¥6,000くらいだったでしょうか?

届いてみれば、軽くて小さくて、レトロなデザインのいかにも可愛らしいヤツでした。
必要あるんだか無いんだか分からない「ニュース」と「音楽」の音声切り替えスイッチなんかも装備されています。

しかしこのサイズですからね。受信性能はどーってことないんですよ。
AM放送だけなら明らかにP−20の方がクリアです。

肝心の短波放送だって、ALCコンクリートに固められた店内でダイヤルを回すだけじゃ何にも聴こえてきません。
一応店の外に電線を張り巡らせ、ワニ口クリップでロッドアンテナを挟んだ簡易な外部アンテナに繋いでみたのですが結果はどーにも・・

って言うかあらためて調べてみたら、今時短波放送ってほとんど放送されてないんですねぇ・・・

そりゃこのインターネットが普及した世の中で、短波放送の役割って、TVもPCも無いような僻地の海外に赴任している邦人のため・・という以上の役割はないようです。

まあ中学生の時と同様、短波放送の内容そのものにはそんなに興味をそそられませんでしたので、短波受信に関しては早々に追求するのをやめてしまいました。

しかしそういう短いブームの間に、僕はある驚愕するべき事実を知ることとなりました。

なんと大橋照子さんは、いまだに「ラジオNIKKEI」のパーソナリティをやっているということなんですね。
なんという依存心の高いラジオ局なんでしょう!!??一人のアイドル的パーソナリティに30年以上も頼ってるなんて!

それを知った瞬間、僕の中で熱い思いが奔流となって溢れそうになりました。

毎日毎日、学校から帰ってくると慎重に「ラジオたんぱ」の周波数に合わせていたあの頃。
そう言えば葉書を出そうとして、恥ずかしくって出さず終いに終わってしまったよなぁ。
同級生三人で千葉から満員電車に揺られてスタジオに行く間に、用意したサイン色紙がよれよれになってしまい、それを大橋さんに笑われたことが昨日のことのように思い出されます・・・

ああ・・・大橋さん・・・大橋さん・・・貴女と原悦子(古いねどーも)が僕の不可侵なアイドルだったんだよ・・

しかしその奔流も「ところで大橋照子って今何歳なんだ?」ということに思いが至った途端に急激に勢いを無くしてしまいました(笑)。

ま、そんなこんなで、このSW22は本当にただのコレクション、棚の置物という以外の存在ではありません。
店に置きっぱなしですので手にとってみたい方はどーぞ。

これまでのテントやシュラフの話は一応「用途に応じた用品選び」というテーマがありましたが、ラジオに関してはこっから先にテーマなんぞはありゃしません。

何故ならそこには「道具として必要なものをチョイスする」という一番大事な要素が存在せず、単なるコレクターの与太話に過ぎないからですね。

世の中に数多ある趣味の中で、コレクション趣味ほど不毛なものはありません。

たいていの趣味のグッズは、手に入れたところからが「始まり」なわけですが、コレクション趣味は逆に「手に入れたところで終わり」です。もっと正確に言うのなら、「手に入れたところが、次のコレクションのための始まり」なわけです。つまりは永遠に「手に入れるべきアイテム」が無くならない無間地獄なんですよ。

かつて絶版モデルガン集めに血道をあげていた経験から、コレクション趣味の空しさというものを骨の髄まで思い知らされたわけですが、ラジオというこの単純で小さな機械はその無限地獄に陥っても構わない・・・いやむしろ妻子も捨てちゃうよオレ・・・と思わせる魅力が確かにあるんですよね。

機能的には前回に購入したM−260で何の不足も無かったわけですが、逆に僕の「ラジオを巡る旅」はここから始まってしまった感がありました。
ネットやカタログなどを漁っては現行・絶版を問わず無駄な知識と所有欲を肥大化させていったのです。

以下、その後に手に入れた機種のご紹介などをいたしましょうか。
興味の無い方はこの辺で引き返された方が人生の貴重な時間を浪費せずに済みます(笑)。
声は電波に乗って! (旅に持っていく)ラジオ選びの迷宮 その2