飛び出せ!そこはもう北海道だっ!
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相変わらず夜に苫小牧到着という忌々しいタイムスケジュールに変わりはありませんので、その日の寝床を捜しましょう。

「最初編」では、まず宗谷岬が第一の目標でしたので少しでも距離を稼ぐために札幌へ出てしまうことを推奨しておりましたが、今回のルート設定は襟裳岬経由の「反時計周り」です。

したがいましてロスを避けるためには苫小牧周辺で宿を探すのがいいでしょうね。

翌日からの行程を考えると、少しでも東へと向かったほうが効率はいいのですが、新日本海フェリーの到着する苫小牧東港より東側にはほとんど街らしい街がありません。
フェリーの着いた時間帯ですと本当に漆黒の闇です。

ここは翌日多少引き返すことになっても苫小牧方面へ西へと向いましょう。

苫小牧の市街地まで行けばビジホはいくらでもありますし、もうちょっと近い勇払辺りにも1〜2軒あります。

ただしお客様から頂いた情報によりますと、僕の苫小牧での定宿であった健康ランド「いといの湯」は「苫小牧温泉ほのか」とその名を変え、営業時間も24時間営業から9:00〜24:00に変わってしまったんですよ。
つまりここ「いといの湯」は宿泊施設としては使えなくなってしまいました・・

これはもう僕個人としては非常〜〜に由々しき事態なわけですが、ここは真っ当にビジネスホテルでも取りましょう。
苫小牧はそれなりの都市ですので、食事をするところくらいはいくらでもあるでしょう。
そういうグルメ情報はとんと疎いので今後も期待しないでくださいww
フェリー乗り場から苫小牧市街へ向かう途中にもラーメン屋さんとかそれなりにありますしね。

フェリー乗り場近辺で野宿??
止めはしませんけど、あの辺がヒグマ出没地帯であることをお忘れなく!!

それではこの日はおやすみなさい!

上陸した日の宿について
ある日名東店にあの平忠彦さんがやってきた時のことです。

平さんのことは解説は不要ですよね?皆さんの青春の人ですよ。
「なんで名東店にいらっしゃったのか?」ってことも長くなるので割愛します。まあ所用でってことで。

その頃平さんは愛車のBMWで日本全国あちこちツーリングに行っていらっしゃっていて、そんなことからちょっとしたツーリング談義になったのです(もちろん僕は直立不動ですよっ!)

そんな時に平さんがこんなことをおっしゃいました。

「北海道ってさ。とりあえず3年は行っちゃうよね」

さすが日本が誇る元GPライダーです。
ツーリングに関してもおっしゃることの含蓄がハンパじゃありません。

しかし、この言葉の持つ意味については北海道へ行ったことのあるライダーじゃないとニュアンスは掴みにくいかもしれません。
何分にも北海道は遠い。日数もお金もかかる。
お金も休みもタップリある人ならともかく、大方のこの国の勤労大衆にとって夏に北海道までツーリングに行くというのはそれなりの労力が必要となってきます。

仕事の調整。家族の説得。資金の調達。ルートの計画。フェリーや一週間分の宿の手配・・・・

毎年毎年計画しながらもその煩雑さに心折れ、「今年は無理だな・・・また来年・・ハハハ北海道は逃げないさ・・」などと心の中で号泣する・・・
そんなライダーさんも大勢いらっしゃることでしょう。

しかしです。
一度でも(何とか頑張って)北海道ツーリングを成し遂げたライダーにとっては、「夏には北海道に行くのが当然」「北海道へ行かない夏は考えられない」とその思考回路が変化するほど北海道という土地に魅入られてしまいます。

一度目にあれほど煩雑に感じた出発までの手順ももう一回経験してしまえばどうということもありません。

仕事場や家族への少々の気まずさや後ろめたさも、北海道の魅力に比べれば取るに足らないことにすら思えてきます。

そして北海道というところは、一回上陸しちゃえば、その後は日本国内で一番「行き当たりばったり」が通用するところです。

これを読んでいる貴方はもう既に「一回目」を終えてることでしょうから、こんなことはわざわざ言うまでもないでしょうね。

経験上、僕も北海道ツーリングは2回目と3回目が一番楽しかった記憶があります。
とにかく「ただただ夏が待ち遠しくて待ち遠しくて」「行っている間も楽しくて楽しくて」・・・という印象しかありません。

一年目はまだ北海道という土地の概略が掴めていないので、夜はテントの中で地図ばかり眺めていました。
「明日のルートで見どころは何処だったっけ?」「予定通り宿泊予定地にたどり着けるかな?」
そんなことばかりを考えていて、あまり文庫本すら読む時間がなかったほどです。

しかし2回目3回目は、北海道に対して大体のアウトラインは掴めているうえ、まだ見ていないところもタップリと残っていますので、ただただ景色や道を楽しむことだけに集中できるのです。

これは本当に素晴らしい体験でした。

これが5〜6回目になると、段々訪れた先が「一回来たことがある」場所ばかりになってしまい、緊張感もない分新鮮な感動も薄れてきてしまいます。

そのバランスが一番取れているのが2〜3回目ってことなんですね。

冒頭の平さんの「3年は行っちゃうよね」というのは、そういうニュアンスのことなのでしょう。

僕は話している人が偉大な日本を代表するアスリートであることも忘れて「あーわかります!わかりますっ!!そ−ーッスよね〜」とまるで友達に対するかのような態度をとってしまい、慌てて缶コーヒーを買いに走りましたwww


さて、相も変わらず序文だけでこんなに長くなってしまいましたが、具体的に「二回目の北海道」のコースについて解説していきましょう!

北海道へのアクセスについてや、フェリー内での過ごし方なんかにつきましては「初めての北海道」編のコチラをご参照ください。

基本的には「敦賀発苫小牧行き」の新日本海フェリー利用を前提にご説明いたします。


では無事に苫小牧に上陸したところから話を始めましょうか。

そこが今年の「夏の扉」です。
2回目の北海道ツーリング!(一週間編) その1